量産用金型によるアセンブリの成形品一式(爪、鋳造品との勘合品)

量産用金型による勘合、アセンブリのある成形品一式の紹介です。今回はレバー関連の成形品4種の金型と成形品のご依頼でした。外観にはウェットシボのご依頼もありました。

カバー上下の挟みこみ部に爪が7箇所と内側に鋳造品のパイプが通るようで、勘合調整が必要な製品になります。また、レバーの取っ手部にブロックが入る機構品になります。

カバーの爪の勘合は図面公差に対して、安全公差での金型設計が必要になり、勘合詰めする部分も金型設計の中で先にやり良いように考えておく必要があります。

T1品の測定データやアセンブリ時のガタツキを見たり、シム板で調整してみたりし、勘合詰めの寸法を打合せで決めていきます。また、T1品で外観やバリ等の修正箇所も確認しますが、この製品では勘合以外のご指摘は頂きませんでした。

成形品は金型通り完璧に転写されるわけでは無く、樹脂の流れ方向による収縮率の違い、多少の反りや変形などもあります。その点を考慮して、勘合部は完全公差にする必要があります。T1品を見て、7ヵ所ある爪でも部分的に勘合詰め寸法を調整する必要もあります。

金型修正をして、T2品で爪及び鋳造品の勘合に対して良品がとれました。また、外観のウェットシボ施工部は勘合部とは関係なく、外観はOKを頂いていたので、金型修正時にシボ施工をしました。T2品で外観やアセンブリに対してもお客様のご満足頂ける成形品が出来ました。

金型修正も、思った通りにT2の成形品に反映されて、カバー上下がガタつきなく、勘合調整がうまくいくとやりがいを感じます。

勘合やアセンブリのある金型及び成形品でも【大阪の三宮製作所】であれば安心してご要望頂けると思います。

お気軽にお問い合わせ下さい。