簡易金型による車載プロテクターの小ロット成形品

簡易金型で車載部品のプロテクターを成形しました。金型構想の承認後2.5週程度でT0になりました。アセンブリ品の写真を載せております。アセンブリは問題ありませんでしたが、公差部で深い爪部を一か所勘合詰めの調整する必要がありました。

ただ、この製品で一番難しい箇所の皿状の部分と爪の組み合わせ部は無事形状が出て、成形できました。皿は厚み0.5mmで相手物を入れた際に反力がかかるようになっていると思います。上面にも穴があいており、小さな爪をつくっています。爪と皿の形状は垂直に立っているのではなく、角度が約1°倒れているので、型構造も難しく、加工もいやらしさがありました。

弊社ではアンダーカット解析ができるソフトになっているので、少しでもアンダーカットがあれば解析で解るのですが、パッと3Dデータを見ると垂直だと思いこんでしまいます。見積り時にアンダーカットの見落としは費用や納期が大きく変わってしまうので、こういった形状は特に注意が必要です。

車載部品の開発品や短納期品も【大阪の三宮製作所】までお気軽にご相談下さい。

試作金型で内ネジ抜き置きコマの試作品、ヒーター昇温による試作成形

試作金型での試作成形になります。内ネジ抜き置きコマの試作成形品です。開発品のペレット材料での成形依頼でした。ダンベル試験片であれば弊社の金型があるのですが、ネジ形状が良いとの事で試作型を起工しました。

成形条件で金型温度を色々と試す必要がありました。型温は最大160℃まで昇温させました。予想している傾向とは違う変異点がでたりと、色々と勉強になる材料でした。

新材料であっても出来る限りご要望に添えるように、最大限努力致します。お気軽に【大阪の三宮製作所】までご相談下さい。

簡易金型による小ロットPC射出成形品のジェッティング事例と対策

 簡易金型での小ロットPCの射出成形品になります。ジェッティングが出た対策について実例です。 サイドゲートから製品までが近かったでの、ジェッティングの外観不良が出ました。

対策としては成形条件で速度を落とす事や型温を上げてジェッティングを目立ちにくくする方法があります。

今回はそれに加えてコアピンで樹脂の流れを制限し扇状に広がるように成形させる事でジェッティング対策を行いました。(3.4枚目の写真は対策後と対策前の比較) 外観面には肉厚を残しています。 ただ、コアピンの凸具合によってはウェルドが出る可能性はあります。

射出成形品はトライ成形してみると、樹脂の特性や形状によって予期せぬ問題が起こる事があります。何かあった場合でも対応できるようにトライ&エラーや対策を積み重ねて過去のデータを残しています。

もちろん、後手の対応にはならないようにする事がコストや納期の面でも大切な事です。

金型から成形まで、【大阪の三宮製作所】までお気軽にご相談下さい。

試作金型による自動車部品の置きコマを用いた試作成形品(PBT-GF30)

試作金型による自動車部品の試作成形品になります。試作成形品の色味からして、電気自動車の高電圧部品になると思います。

PBT-GF30ですが、材料のグレードが粘りが無く、脆い感じがします。

置きコマのスライドの抜き代が大きく、数もあるので、成形サイクルがかかります。試作成形品の形状も細くて高い部分が多いので、ガス溜まりや、内倒れ等の対策も必要です。このような試作成形品は経験や実績が無いとトライ&エラーで時間がかる形状です。深さがある形状やスライド代が深い形状は金型製作だけでなく、成形性の事も要注意です。

また、試作成形品にシール面になる箇所もあり、型割りにも制限がかかる扱い難い形状でしたが、良い物が取れたと思います。

電気自動車部品も【大阪の三宮製作所】までお気軽にお問合せ下さい。

町工場のプラ金型屋【大阪の三宮製作所】youtubeチャンネルの紹介

当社のyoutubeチャンネルのご案内になります。

https://youtube.com/shorts/jUZQecMcL4I

↑ショート動画もはじめました。

プラスチック金型や射出成形、金型、樹脂切削加工などを中心に紹介しているチャンネルです。

動画ですので、簡易金型や試作金型の置きコマ成形も分かり易いと思います。興味がありましたらチャンネル登録して下さい。

https://www.youtube.com/@plastic-mold

町工場のプラ金型屋【大阪の三宮製作所】

試作金型【大阪国内生産】による大型自動車部品の試作成形品

弊社【大阪の三宮製作所】では最大級の自動車部品になります。試作金型による試作成形動画になります。

大型の試作成形品は国内業者が受注しても海外に丸投げする事や金型を海外で製作して、成形のみを国内でされる事も多いようです。弊社【大阪の三宮製作所】での受注品はすべて金型を国内の大阪本社で内製化しております。もちろん試作成形も国内です。昨今の海外調達リスクを低減する事が可能です。

動画で見ると試作金型で試作成形品が出来るまでの様子が分かりやすいと思います。アンダーカットの数や試作成形品のサイズが大きくなると成形サイクルも5分以上になるモノもあります。

大型の試作成形品も【大阪の三宮製作所】までお気軽にお問合せ下さい。

 

小ロット用金型による-ABS基盤ケース(プラスチック筐体)3点セット-東北メーカー様向け

小ロット用金型でのABS基盤ケース(筐体)の3点セットになります。詳細としては屋外の通信機器として利用するようです。

オリジナルデータでは抜き勾配やクリアランス、フィレット(R)などが無いので、弊社の方で金型用にアレンジし提案致しました。エンドメーカ様にアレンジ図をご了承頂いてから、納期は14日でT0サンプル出しになります。T0サンプル品でメーカー様よりインロー及び穴勘合や取付穴、外観も問題が無く、良品でのご了承を頂きました。修正や改造もなく、小ロット量産に入りました。

今案件は1ロット400個での対応になっております。1ロット数量は1個からでも対応しております。

遠方のお客様でもお電話やWEB打合せ、データのやり取りなどを利用すれば、通常通りスムーズに短納期での製品化対応が可能です。

初めての成形品や筐体、基盤ケースの成形品も含めて、大阪府外でも【大阪の三宮製作所】に安心して、お気軽にお問合せ下さい。

大阪メーカー向け-軟質塩ビ(PVC)-プラスチック金型による射出成形品-ニギリ(握り)

大阪のメーカー様向けのニギリ形状の軟質塩ビ(PVC)射出成形品になります。

硬度は60°です。塩ビはガスが発生し易いのと腐食しやすいので、金型の材質選定や成形時に注意が必要になります。また、ランナー、ゲートサイズやエアーベント、製品肉厚なども製品化前に不具合が起きる可能性がある部分は未然に防止するようにしています。

勘合はベアリングのような焼き嵌めの代わりに煮沸嵌めをして固定させる組付け方法でしたので、軟質塩ビでしたので、数値化しにくい寸法の調整が必要になりました。

T1品とパイプ治具を用意して、嵌め合いを確認して追い込む寸法を打ち合わで決めていきました。T2品で既製品のパイプとの勘合も良く、良品が取れました。

握り形状は背が高い物が多いので、金型構造や成形コストを勘案して、設計する必要があります。

【大阪の三宮製作所】では軟質PVCも硬質PVCもお任せ下さい。小ロットや試作も簡易金型、カセット式金型で対応も幅広く可能です。

塩ビの金型から完成品の成形品まで、ご要望がございましたら、【大阪の三宮製作所】までお気軽にお問合わせください。

置きコマ(置き中子)方式のプラスチック射出成形について

動画では試作金型による、置きコマ方式の射出成形方法を説明しています。

アンダーカット処理方法の置きコマ方式ではプラスチック成形で自動成形する事が出来ないので、成形単価アップする理由が解って頂けると思います。

ただ、金型代の大幅なコストダウンとリードタイム短縮の大きなメリットがあります。成形品の外観や精度などは量産金型と同程度に可能です。小ロット用の試作(簡易)金型と量産用金型は単純にイニシャルコストとランニングコストとのトレードオフの関係になります。

試作品やテスト品を含めた小ロット品で置きコマ方式はご検討頂けると幸いです。

小ロット品の射出成形品には【大阪の三宮製作所】までお気軽にお問合せ下さい。

試作金型による極小コネクタ成形品の金型部品について

コネクタなどの部品が小さくなるとプラスチック金型部品も伴って小さくなります。3Dデータでは簡単に拡大してみるので、大きさの感覚が解りにくくなってきます。

現物の動画で見て頂くと、どれほど部品も小さいかが理解して頂けると思います。

極小品の成形品でも【大阪の三宮製作所】までお気軽にお問合せ下さい。