電機メーカ様向けインシュレータ成形用カセット式簡易金型(PPS GF 30%)(中子 PXA30)

インシュレータ用のカセット式の簡易金型です。今回は成形時にヒータ加熱する必要があったのでアルミ合金ではなく、調質材のPXA30(HRC30-33)で中子を製作しました。金型温度をヒータで上げる事でガラス浮きがなくなり、成形品が白く曇ることが無くなり、見た目もきれいな仕上がりです。詳しくは無いですが、材料特性もガラス浮きがある場合より良いみたいです。

PPSのGF30は0.01-0.02mmクリアランスがあればバリがはってしまうので、かなり金型調整も難しいです。光明丹でタッチ面確認(赤アタリ)できるのは0.02mm程度なのでそれ以下を狙う必要があります。(黒アタリまでいく必要アリ?)。

また、ヒーター加熱での熱膨張の影響もあるので、バリゼロはかなり難しいです。今回は試作品でショット数が少ないのでバリは成形品で処理します。

アルミ合金とは違いマシニング加工やWC、放電加工時間が3-5倍程かかりますが、PXA30だと研削盤(平面研磨)が出来るの良い部分もあります。

【大阪の三宮製作所】では量産用金型も制作しているので、簡易金型及びカセット式金型のみを製作している金型メーカーは鋼材加工を嫌がる所も多いですが弊社は鋼材加工も対応可能です。