ペットボトルやゲームのコントローラーなど、日常生活で広く使われているプラスチック製品がどのように作られているかご存知でしょうか?一般的に出回っているプラスチック製品は、射出成形という製品の形をした金型に液体状のプラスチックを押し込み、冷やして固めるという製造法で作られているものが多いです。

この製造法は、高品質で短時間での大量生産が可能というメリットがあります。しかし新しい商品の試作品など、制作数が少ない小ロットの場合には、金型を設計・製作するコストが上回ってしまうことがあり、射出成形を使わないほうがいいこともあるのです。

こちらでは、射出成形のメリットや金型の種類・構造などをご紹介します。

射出成形で商品が完成するまでの流れは?ロットとの関係も解説!

設計書と射出成形で完成した商品

射出成形で商品が完成するまでの流れをみていきましょう。

射出成形の仕組み

射出成形を使って成形品を作る場合は、機械を使います。「射出装置」と呼ばれる装置で、プラスチックなどの原料を機械内で溶かして金型へと流し込むのです。その後、「型締め装置」と呼ばれる金型が外れないように締め付ける装置で固めて、出来上がった製品を取り出すという仕組みになっています。

射出成形とロットの関係

射出成形は、短時間で大量生産が可能です。しかし金型を設計・製作するためにはコストがかかるので、100個からというような小ロットでは採算が取れず、対応できないという金型メーカーがあります。そのため試作品など小ロットで作るものを射出成形で行う場合は、小ロットでも対応しているメーカーを探す必要があるのです。

射出成形はロット数や納期、コストなど、様々な視点から導入するかを考える必要があります。大阪にある三宮製作所は、射出成形に使う金型の設計や製作、アフターメンテナンスはもちろん、射出成形品の提供まで自社一貫で行っているメーカーです。自社一貫だからこそ納期の短縮や急ぎの依頼など、お客さまの要望に対応できます。射出成形のご検討の際には、お気軽にお問合せください。

ランナーの種類とメリット・デメリット

射出装置から打ち出された材料が、金型に流れ込む途中で「ランナー」と呼ばれる通路を通ります。このランナーは材料の通路というだけでなく、必要以上のスピードで材料が流入しないように制御したり、流入中に冷えてしまった樹脂などを取り除いたりする役割も兼ねているものです。

ランナーには「コールドランナー」と「ホットランナー」の2種類があり、一般的な射出成形機に使われているのはコールドランナーになります。金型に材料が流入されたのち、ランナーも材料と一緒に冷却されて、成形品と一緒に取り出される仕組みです。

一方、ホットランナーはスプールやランナー、ゲートと呼ばれる材料を流入させる通路が存在しない「ランナーレス」という特殊な金型構造で採用されているものを指します。コールドランナーと比較して、ホットランナーは通常のゲートにあたる位置まで金型内で材料を加熱しながら流入するものです。

コールドランナーのように途中で材料が冷えてロスしてしまうことがないため、材料費がコールドランナーよりかからないメリットがあります。しかし金型自体の費用が高くなる点や、金型を定期的にメンテナンスしなければいけないというデメリットがあるのです。そのため、さまざまな視点から検討をしたうえでランナーを選ぶ必要があります。

金型の特徴と構造について

射出成形における金型は、製品の形状を決める役割を果たすものです。射出成形に使われる金型は製品を形成する部分はもちろん、製造過程でプラスチックなどを冷却したり温調したりするときに水や油を通す穴や、材料を射出装置から注入する「スプール」や「ランナー」、「ゲート」など、多くの部品から構成されているのです。プラスチックなどの素材が流し込まれる時にかなりの圧力がかかるので、それに耐えうる耐久性や緻密さが必要になります。

金型には、射出装置側に固定されるプレートと金型を開閉するときに動くプレートのふたつがある「2プレート金型」と、ランナーストリッパープレートと呼ばれるものが入り、分割を増やせる「3プレート金型」があります。射出成形品の大きさなどにより、金型自体もタイプが異なるのです。

射出成形用金型の設計・製作なら大阪の三宮製作所!小ロットの作成もお任せ

射出成形用金型の設計をする人

日常生活でもよく見かけるプラスチック製品の製造法として、利用されているのが射出成形です。金型を変えるだけで様々な形状に対応できることに加え、短時間で大量生産が可能という強みがあります。

しかし、今回ご紹介したように小ロットの場合は設計・製作コストが高くなりやすいというデメリットもあるので、導入前の検討が必須です。射出成形用金型の設計・製作をご希望の際は、三宮製作所へ。

大阪にある三宮製作所では、確かな実績と経験を活かし、高品質の射出成形用金型を製作いたします。量産から小ロットまで対応しており、小ロットのご注文につきましては、カセット式金型で簡易金型(試作・小ロット用金型)を製作いたします。価格・納期は、お客様のご要望をお伺いした上でご提案いたしますので、まずはお気軽に大阪の三宮製作所までお問い合わせください。

小ロットから射出成形用金型の設計・製作を依頼するならこちらからお問い合わせください。

射出成形用金型を依頼するなら三宮製作所

会社名 有限会社 三宮製作所
代表取締役 三宮 健造
住所 〒554-0052 大阪府大阪市此花区常吉2丁目3−11
TEL 06-6461-7386
Mail info@san-ss.co.jp
創業 1960年3月
創立 1980年6月
資本金 650万円
事業内容 金型設計、製作、射出成形加工、試作モデル及び試作部品加工
主要取引銀行
  • 近畿大阪銀行
  • 日本政策金融公庫
  • 北おおさか信用金庫
  • 大阪シテイ信用金庫
URL https://san-ss.co.jp/